平和賞ICAN共同創設者が講演 「核禁止条約反対は不合理」

長崎市で講演するICAN共同創設者のティルマン・ラフさん=4日

 ノーベル平和賞を昨年受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の共同創設者で、オーストラリア人医師のティルマン・ラフさん(63)が4日、長崎市で講演した。「最悪の大量破壊兵器を禁じる条約を支持しないのは不合理だ」と強調し、日本政府などの条約批准を求めた。

 講演は、反核を主張する各地の医師らでつくる実行委員会が主催。ラフさんは、生物・化学兵器や地雷を包括的に禁じた条約に、多くの国が参加していることと対比。「非人道性や無差別性では核兵器が上回る。禁止の烙印を押すことが廃絶の基礎になる」と説いた。


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