包括的な被害女性支援法を、札幌 シェルターシンポ開催

「全国女性シェルターネット」が開いた、女性支援のあり方を考えるシンポジウム=3日午後、札幌市

 DVや性暴力の被害に遭った女性を支援する「全国女性シェルターネット」は3日、札幌市でシンポジウムを開催し、海外の先進的な取り組みが紹介された。日本でも、包括的な法整備や官民連携の一層の推進が必要といった意見があがった。

 基調講演で、欧州評議会が定める「女性への暴力およびDV防止条約(通称・イスタンブール条約)」の監視委員を務めるローザ・ローガーさんが登壇。(1)性的暴行は、相手の同意がなかったことだけで犯罪と見なす(2)被害者に住宅供給や職業訓練などの総合的な支援をする(3)人口1万人に対し1カ所の女性シェルターの設置を求める―といった同条約を紹介した。


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