平安時代の熊野詣でを再現 古道にきらびやかな行列

平安時代の熊野詣でを再現するイベント「あげいん熊野詣」=28日、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町で28日、平安時代の熊野詣でを再現するイベント「あげいん熊野詣」が行われた。参加した約170人がきらびやかな平安装束を身にまとって行列をなし、世界遺産・熊野古道に華を添えた。

 イベントは熊野詣でを重ねた後白河法皇の行列を再現するもので、神職を先頭に衛士、後白河法皇、赤色の衣装があでやかな女房と続いた。「大門坂」を出発した行列は約1時間半かけて熊野那智大社や、隣接する那智山青岸渡寺に参詣した。

 参加した愛知県一宮市の主婦西垣まさみさん(56)は「当時の衣装で熊野古道を歩けてよかった。木々の間から見える那智の滝がきれいだった」と話した。


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