伯州綿を親子で摘み取り、鳥取 境港市、栽培復興へ

摘み取った伯州綿やおくるみを手にする乳幼児連れの家族ら=28日、鳥取県境港市

 鳥取県境港市でかつて盛んだった「伯州綿」の栽培を復興し、次世代につなごうと28日、乳幼児を連れた家族らが綿の収穫を体験した。

 伯州綿は保温性に優れふんわりしているのが特長。無農薬で栽培しており、市はこれまで、おくるみに加工して市内の新生児に贈っている。

 参加者は紙芝居で綿の成長を学び、綿を摘み取ったり、種を除いたりする作業に取り組んだ。収穫した綿は来年度使われるという。

 江戸時代に境港市など鳥取県西部で生産されたが、その後、安価な外国産に押されて衰退。市は、農薬や化学肥料を使わない当時の栽培方法で復興に当たっている。


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