ふげん燃料搬出へ仏事業者と契約 原子力機構、容器製造や施設改造

新型転換炉ふげんの使用済み燃料貯蔵プール=福井県敦賀市(日本原子力研究開発機構提供)

 日本原子力研究開発機構は26日、廃炉作業中の新型転換炉ふげん(福井県敦賀市)の使用済み核燃料搬出に向けた輸送容器製造などの契約を、フランスの原子力事業者「オラノ・サイクル社」と結んだと発表した。2023年度に搬出を開始し、26年夏ごろまでに計466体を搬出する計画。契約は25日付。

 機構によると、18年度からオラノ・サイクル社が燃料専用の容器の製造や、受け入れ施設の改造を始める。

 ふげんは03年に運転を終了。機構は使用済み燃料738体のうち272体を東海再処理施設(茨城県東海村)に搬出したが、同施設が廃止となり、残りの燃料の搬出先を検討していた。


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