政府、中国景気の判断引き下げ 10月の経済報告

 政府は23日発表した10月の月例経済報告で、中国景気を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」とし、15年7月以来3年3カ月ぶりに判断を下方修正した。世界景気全体と国内景気は共に「緩やかに回復している」との判断を据え置いた

 中国景気の判断はこれまで「持ち直しの動きが続いている」だった。投資から消費主導の経済へと転換を進める中国政府の方針により、固定資産投資の伸びが低下していると説明した。

 米中貿易摩擦の影響が懸念される中でも、貿易量の増減は比較的小幅にとどまっているとしつつ、先行きについては過剰債務問題などもあって「景気が下振れするリスクがある」と指摘した。


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