亡命選手エチオピアに帰国 リオ五輪マラソンで圧政抗議

2016年8月、ブラジル・リオデジャネイロ五輪に出場したフェイサ・リレサ氏(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】2016年のリオデジャネイロ五輪男子マラソンでエチオピアの圧政に抗議するポーズを取り、米国に亡命したエチオピア出身の銀メダリスト、フェイサ・リレサ氏が21日、帰国した。今年4月に発足したアビー政権が身の安全を保証した。ロイター通信が報じた。

 エチオピアでは、少数民族ティグレ人らが政権を掌握してきたことに対し、最大民族オロモ人が反発。15年以降デモが活発化したが、弾圧で多数の死者が出た。リレサ氏は、額の前で両手を交差させるポーズをしながらゴールインし、弾圧への抗議を世界中に呼び掛けた。


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