イタリア財政不安で格下げ 米格付け会社、投資適格で最低

 【ブリュッセル共同】米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、イタリアの発行体格付けを1段階引き下げ「Baa3」にしたと発表した。投資適格としては最低水準で、あと1段階下がると投資不適格となる。上昇傾向にある国債利回りがさらに上がり、金融市場が混乱する恐れもある。

 イタリアが2019年予算案で巨額の財政赤字を計上する考えを示していることなどから、財政状態が悪化するとの懸念を理由に挙げた。構造改革が滞り、中期的な経済成長に悪影響を与えると分析した。格付けの見通しは安定的としている。


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