日中相互通報体制の運用で協議へ 両国の防衛相、3年ぶり会談

会談を前に握手する岩屋防衛相(左)と中国の魏鳳和国務委員兼国防相=19日、シンガポール(共同)

 【シンガポール共同】岩屋毅防衛相は19日(日本時間同)、中国の魏鳳和国務委員兼国防相と訪問先のシンガポールで会談した。自衛隊と中国軍の偶発的な衝突回避に向けた相互通報体制「海空連絡メカニズム」の運用の進展に向け協議する見通しだ。両国の正式な防衛相会談は、2015年11月に実施して以来約3年ぶり。

 岩屋氏は冒頭で、来週予定される安倍晋三首相の訪中に言及し「両国の相互理解と信頼醸成の観点から防衛交流は大変重要だ。日中防衛交流の本格的改善の契機としたい」と強調。中国船の領海侵入などが相次ぐ東シナ海を「どのように平和、協力、友好の海とするか議論したい」と述べた。


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