スポーツの暴力根絶を要請 岩手の自殺遺族、文科相に

スポーツ現場での暴力根絶に向けた要請書を提出するため、文科省に入る新谷聡さん=19日午後、東京・霞が関

 岩手県立不来方高(同県矢巾町)3年のバレーボール部の新谷翼さん=当時(17)=が7月に自殺した問題で、父親の聡さん(51)が19日、文部科学省を訪れ、スポーツ現場での暴力根絶に向けた取り組みについて全国調査を実施するよう要請書を提出した。指導者による暴力を根絶するため、具体的な対応を取ることも求めた。

 要請書は柴山昌彦文科相と鈴木大地スポーツ庁長官宛て。新谷さんの遺族は、これまで翼さんを含め氏名を公表していなかったが、要請書の中で明らかにした。

 聡さんは、顧問の男性教諭による行き過ぎた指導が原因だと主張している。


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