東証障害、注文補償10万件規模 「原因」食い違い、問題長期化も

9日、システムに障害が発生した東京証券取引所=東京・日本橋兜町

 日本取引所グループ(JPX)傘下の東京証券取引所で9日に起きたシステム障害で、成立していたはずの顧客の売買注文を補償の対象とする件数が、影響の生じた40社弱ベースで10万件規模に達する可能性があることが、18日分かった。障害の原因を巡って当事者間には意見の食い違いが生じており、問題が長引く恐れもある。

 障害は9日午前に発生し、証券会社とつなぐ4回線のうち1本で接続ができなくなった。東証は事前の取り決めを念頭に残る3本の活用を呼び掛けたが、システムに接続する90社中40社弱は切り替えが間に合わず、個人投資家らが注文できなくなる被害を受けた。


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