自宅はOK?地震損傷素早く判定 機械が自動で

建物内の揺れを観測するために設置された加速度計=7月、横浜市の横浜国立大

 地震に遭ったマンションやビルの損傷を素早く自動判定するシステムを東京大と地震計を開発する「aLab(エーラボ)」(東京)などが15日までに開発した。屋内の揺れを常に観測する機械をあらかじめ設置し、観測した地震の揺れの強さから建物の損傷を自動で判定する。

 開発者の楠浩一東京大教授(耐震工学)は「自宅にとどまっても大丈夫なのか、避難所の建物が使えるのかを素早く判断できる」としている。

 楠教授によると、2016年の熊本地震を受けて調べた結果、地面上の揺れよりも建物の揺れが小さくなる可能性があることが判明。地面で測った揺れで判断すると、過大に見積もりかねない。


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