NHKの不当労働行為確定 組合との団交拒否

 労働組合との団体交渉を拒否したことを「不当労働行為」と認定した中央労働委員会(中労委)の判断は不当として、NHKが取り消しを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)はNHKの上告を退ける決定をした。10日付。中労委の判断を妥当とした一、二審判決が確定した。

 判決によると、集金などを担当する地域スタッフでつくる全日本放送受信料労働組合南大阪支部が2011年、団交を申し入れたが、NHKは応じなかった。組合の救済申し立てを受けた大阪府労働委員会が13年に不当労働行為と認定し、中労委も15年、この判断を支持した。

 NHKは「真摯に対応する」としている。


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