規制委、断層議論は納得に近づく 泊原発の現地調査

北海道電力泊原発の現地調査をする原子力規制委の石渡明委員(左手前)=12日、北海道泊村

 原子力規制委員会は12日、再稼働審査の一環として北海道電力泊原発(泊村、停止中)で行った敷地内の断層調査を終えた。断層が「13万年から12万年よりも新しい時期に動いた」活断層だった場合、再稼働はできない。北海道電は過去に海水面が変化して地層にできた痕跡を基に、断層の活動時期は十分に古いと説明。石渡明委員は調査後、「(説明は)納得できるものになりつつある」と述べた。

 11〜12日の約20人態勢での調査では、試掘溝で敷地周辺の地層が堆積した年代などを調べた。石渡氏は12日の調査後、「北海道電の考え方が合理的になってきた」と評価した。


  • LINEで送る