即位儀式の簡素化追求 饗宴の儀、立食形式も

皇位継承に伴う一連の儀式の各府省庁間の連絡調整に当たる式典実施連絡本部の初会合であいさつする安倍首相(右から2人目)=12日、首相官邸

 政府は12日、皇位継承に伴う一連の儀式の詳細を検討する「式典委員会」(委員長・安倍晋三首相)の設置を受け、準備作業を加速させた。年内に各儀式の概要を固め、2019年度予算案に開催経費を反映させる方針だ。皇族の負担軽減や開催経費を圧縮するため、新天皇の即位後に国内外の賓客を招待する「饗宴の儀」を立食形式で行うことも含め、簡素化する方向で検討する。

 1990年11月の天皇陛下の「即位の礼」の一環で行われた「饗宴の儀」は約3千人が招待され、着席形式で4日間にわたって計7回開催。宮内庁の山本信一郎長官は12日、「今回は立食形式を含め柔軟な考え方で」と指摘した。


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