原子力規制委、泊原発を現地調査 「議論見通し良くなった」

北海道電力泊原発の現地調査で、質問する原子力規制委の石渡明委員(右端)。左奥は泊原発1号機の建屋=11日午後、北海道泊村

 原子力規制委員会の石渡明委員は11日、北海道電力泊原発(泊村、停止中)で再稼働審査の一環として現地調査を行った。北海道電は敷地内の断層は活断層ではないとしているが、規制委の理解を得られず審査の議論が長期化。石渡氏は調査後、「以前に比べれば(議論の)見通しは良くなった」と述べた。原発の新規制基準では、重要施設の直下に活断層があれば再稼働はできない。調査は12日まで。

 新基準は「13万〜12万年前以降に動いた断層」を活断層と定義。北海道電は規制委の意見を踏まえ8月に一部地層で年代の推定をやり直したため、規制委は現地調査をすることとした。


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