G20、貿易摩擦緩和へ協調模索 世界株安下、新興国通貨安も議題

11日、インドネシア・バリ島で開幕したG20財務相・中央銀行総裁会議に出席した黒田日銀総裁(前列左から2人目)、麻生財務相(同3人目)ら(AP=共同)

 【ヌサドゥア共同】日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が11日夜、インドネシア・バリ島のヌサドゥアで開幕した。米中の貿易摩擦への懸念から株価が世界同時に急落する中での開催となり、持続的な経済成長に向け協調を模索する。各国は貿易戦争を仕掛ける米国に自制を求める見通しだが、米国が強硬姿勢を崩さないのは確実で、G20は大きな試練を迎えている。

 米利上げを背景にアルゼンチンやトルコといった新興国で通貨安とインフレが深刻化しており、その対応策も主要な議題となる。

 米国と中国との貿易摩擦は、解決の見通しが立たない。


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