高額新薬「保険適用」の声相次ぐ 厚労省の審議会

 米国では1回5千万円超の治療費がかかる白血病治療薬「キムリア」の国内承認を前に、厚生労働省は10日、社会保障審議会の医療保険部会を開き、新薬を保険適用する際に費用対効果を考慮するかどうかを議論した。委員から「安全性や有効性が確認されたものは速やかに保険適用すべきだ」とする声が相次いだ。

 がん治療薬「オプジーボ」など、技術進歩による薬の高額化が進む中、医療費抑制を目指す政府は、高額薬の公定価格を引き下げるさまざまな仕組みを導入。薬の費用対効果を評価して価格に反映させる制度も試験運用を始め、2019年度からの本格実施を検討している。


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