西郷隆盛の漢詩草稿発見 何度も推敲「貴重な史料」

新たに見つかった西郷隆盛が書いた漢詩の草稿=10日午前、京都市

 西郷隆盛が明治2〜3(1869〜70)年ごろ書いた漢詩の草稿が、新たに見つかったことが10日、分かった。西郷の草稿が見つかるのは珍しく、朱筆で添削した跡があったという。専門家は「西郷が思案して詩を作ったことが感じられる貴重な史料」と話している。

 京都市上京区の古美術収集家鳥井光広さん(40)が7月、神奈川県鎌倉市の骨董品店がインターネットに出品しているのを見つけ、入手した。3首の漢詩が書かれた帳面を切り取り、掛け軸にしたもので、保管されていた箱には、西郷の孫で政治家の吉之助の署名、押印がある。


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