22カ所が警戒区域未指定 うち3カ所で7人犠牲、土砂災害

北海道厚真町の土砂崩れ現場=4日

 震度7の地震を観測し、住民36人が土砂崩れによって死亡した北海道厚真町で、住宅近くの「土砂災害危険箇所」の43カ所で土砂崩れが起き、うち22カ所は土砂災害防止法で避難計画策定などを義務付けられる「土砂災害警戒区域」に未指定だったことが7日、道関係者への取材で分かった。少なくともうち3カ所で計7人が犠牲になっていたことも共同通信の調査で判明した。

 東京農工大の石川芳治名誉教授(砂防学)は「地震を想定に入れることは困難だが、災害の場所は大雨と地震で重なる部分が多い。指定が進んでいれば、対策を取るなどして被害が軽減された可能性はある」と指摘している。


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