自動運転車内で診察、料理や宅配 20年代半ばまでに新事業開始

自動車の次世代技術での提携を発表し、握手するトヨタ自動車の豊田章男社長(右)とソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=4日午後、東京都千代田区

 トヨタ自動車と携帯電話大手ソフトバンクは4日、自動運転車を柱とした新しい移動サービスで提携すると発表した。共同出資で設立する新会社を通じ、2020年代半ばまでに新事業を開始。自動走行中に車内で患者を診察しながら病院まで送り届けたり、注文が入った料理を作りながら宅配したりするサービスを想定している。

 公共交通機関のない過疎地で移動に困る「交通弱者」の問題を解消して地域活性化に貢献する。新会社の出資比率はソフトバンク50・25%、トヨタ49・75%。社長にはソフトバンクの宮川潤一副社長が就く。資本金は20億円で、将来的に100億円まで増やす。


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