長野・善光寺大勧進で「晋山式」 新貫主披露、16年ぶり

善光寺の宿坊を出発する滝口宥誠貫主=4日午前、長野市

 善光寺(長野市)を共同運営する天台宗「大勧進」のトップで、5月に就任した滝口宥誠貫主(85)をお披露目する「晋山式」が4日、大勧進で開かれた。大勧進での晋山式は、小松玄澄前貫主(85)が就任した2002年以来、16年ぶり。

 滝口貫主は善光寺の宿坊から30人余りの僧侶らを従え、大勧進の本堂・万善堂まで行列。天台宗最高位の天台座主の代理人から辞令交付を受けた後、あいさつ。

 滝口貫主は山形県出身で、02年から大勧進副住職。信徒からセクハラなどの問題を指摘された小松前貫主が今年3月末に解任された後、特命住職として貫主を代行し、5月に103世貫主に就任した。


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