受精卵「ゲノム編集」に初指針 来春以降、実施可能に

 文部科学省と厚生労働省の専門家会議は28日、遺伝子を自在に改変できる「ゲノム編集」技術を人の受精卵に使うための指針案に合意した。生殖補助医療目的の基礎研究に限定し、人や動物の子宮に戻すことは禁止した。来年4月にも施行され、実施を希望する研究機関は審査が受けられるようになる。人の受精卵のゲノム編集に関する国の指針は初めて。

 指針では、研究に使う受精卵は、不妊治療で余ったものが条件。提供する夫婦が適切な説明を受けて同意した場合のみ使用を認める。

 審査は、まず提供機関と研究機関の倫理審査委員会で行った後に、両省がチェックする二段構えにする。


  • LINEで送る