東京のベンチャー、月着陸に挑む 月面探査車、21年打ち上げ

宇宙ベンチャー「ispace」が報道陣に公開した、月着陸船と月面探査車(右下)の実物大模型=26日午後、東京都港区

 民間による月面探査を計画している宇宙ベンチャー「ispace」(東京)は26日、独自に開発する月着陸船と月面の探査車の実物大模型を都内で報道陣に公開した。ともに2021年半ばに米スペースXのファルコン9ロケットで打ち上げ、着陸に挑む。

 着陸船は八角柱の形で、高さ約2・5メートル。4本の足を広げて着陸する。船内に収納した四輪の探査車で、縦穴やクレーターを探査。将来資源として利用が見込める水の調査に取り組む。まずは20年半ばに着陸船のみを月の軌道に送り、軌道上から月面を観測する。

 同社は民間初の月面探査を競う国際コンテストに参加。この時の開発技術を活用する。


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