廃藩置県直後の「陣屋絵図」発見 大阪大谷大、下館県が作成

発見された「白木陣屋」の絵図(大阪大谷大所蔵)

 大阪大谷大(大阪府富田林市)は25日、江戸時代前期に常陸下館藩(茨城県筑西市)の譜代大名石川氏が大阪府河南町に設置した「白木陣屋」について、廃藩置県(1871年)直後に下館県が描いた絵図を発見したと発表した。カラーで建造物の間取りが描かれていた。モノクロでトレースした図は「白木村誌」(1957年)に掲載されていたが、今回はその原画という。

 絵図には部屋の広さが記され、押し入れ、庭、土蔵など用途別に色分けされていた。藩が廃止になるのを受け、下館県が石川氏の持つ財産を確認するため、作成したとみられる。

 絵図は10月1日〜11月21日に同大学博物館で展示する。


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