戊辰150年に「第9」演奏会 松江豊寿の故郷、会津で

板東俘虜収容所長時代の松江豊寿(鳴門市ドイツ館提供)

 第1次大戦中に徳島県鳴門市の板東俘虜収容所長としてドイツ人捕虜に人道的に接し、ベートーベンの交響曲第9番が日本で初演されるきっかけをつくった松江豊寿(1872〜1956年)の功績をたたえる「第9」演奏会が24日、松江の故郷、福島県会津若松市で開かれた。

 演奏会は戊辰戦争150年を記念する一連の行事に合わせて開催。会津市民オーケストラの演奏で、市民でつくる「会津第九の会」のメンバーら約300人が、終楽章の合唱「歓喜の歌」を高らかに歌い上げた。

 節目の年だけに、鳴門市をはじめ北海道、沖縄県など各地の愛好家が合唱に参加した。


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