元高校生平和大使が映画製作 戦争の悲劇テーマに

監督を務めたドキュメンタリー映画「タリナイ」の上映会で、観賞した人たちと話す元高校生平和大使の大川史織さん(左)=22日午後、長崎市

 核兵器廃絶を求めて署名活動などを行う「高校生平和大使」をかつて務めた女性らが、太平洋戦争中に南方で亡くなった日本兵を題材に戦争の悲劇を伝えるドキュメンタリー映画「タリナイ」を製作した。平和大使の活動が20年前に始まった長崎市で22日、先行上映会が開かれた。

 監督したのは、神奈川県出身で2006年に平和大使を務めた大川史織さん(30)。映画は、かつて旧日本軍の勢力圏だった南太平洋のマーシャル諸島で終戦目前の1945年4月に亡くなった、ある日本兵を慰霊する旅を撮ったもの。この兵士の長男に大川さんが同行し、編集した。「タリナイ」は現地語で「戦争」の意味という。


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