政府、遺伝子治療の実用化推進 研究支援や規制緩和で

遺伝子治療のイメージ

 政府は22日までに、欧米でがんや難病の新しい治療薬として承認される例が相次いでいる遺伝子治療の開発を強化することを決めた。実用化が有望な研究や、次世代の技術と期待される「ゲノム編集」を使った薬の開発を優先的に支援。文部科学省が19年度予算の概算要求に24億円を計上したほか、厚生労働省が研究をしやすくするための規制緩和も進めて、出遅れが指摘される日本の医療産業の巻き返しを図る。

 遺伝子治療は、遺伝子の異常が原因で病気になった患者に対し、外部から遺伝子を導入する治療法。安全性の問題は克服され、12年以降、欧米でがんや難病の治療薬が少なくとも7種類承認された。


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