ロシア人が地震の被災地訪問 北方領土のビザなし交流

北海道むかわ町の避難所を訪れ、飲料水を配る「ビザなし交流」のロシア側訪問団の女性=22日午後

 北方領土のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に行き来する「ビザなし交流」で、北海道に滞在しているロシア側訪問団のうち5人が22日、地震の被災者を見舞うため、むかわ町を訪れた。色丹島から来た30〜60代の男女で、認定こども園で園児に絵をプレゼントしたり、避難所の炊き出しを手伝ったりした。

 1994年の北海道東方沖地震で北方領土が被災した際には、日本側が支援した。ビザなし交流の実施団体によると、今回はロシア側から「隣人に恩返ししたい」と要望があった。

 認定こども園で歌を披露したアンドレイ・ダネリヤさん(57)は「この町が早く元気になってほしい」と話した。


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