関空、貨物便全面再開にまだ時間 関西の主力、製造業へ影響続く

関西空港の国際貨物地区で作業するスタッフ=21日午後

 関西空港の旅客便は21日、ほぼ通常の運航スケジュールに戻った。しかし、貨物の倉庫がある地区は浸水の被害が大きく、関空を利用する貨物航空会社17社のうち、運航を再開できたのは6社にとどまり全面再開には時間をまだ要する。関西の主力産業である製造業の物流への影響は続いている。

 関空は、半導体などの電子部品や医薬品を輸出入する拠点で、2017年度の貨物取扱量は85万トンを超えた。しかし、今も傷んだ貨物など約1700トンが滞留。一部の倉庫は復旧できておらず、荷さばきができない状況が続く。

 全日本空輸は、関空の倉庫2棟が浸水し、本電源などの修理に時間がかかっている。


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