京大金久氏をノーベル受賞候補に 米情報会社が予想

米情報会社クラリベイト・アナリティクスからノーベル賞を受賞する可能性が高い研究者として、選ばれた金久実特任教授=20日午後、東京都港区

 米情報会社クラリベイト・アナリティクスは20日、ノーベル賞を受賞する可能性が高い研究者として、ゲノム(全遺伝情報)のデータベースを開発した金久実京都大特任教授(70)と海外の16人を選んだと発表した。

 金久氏は1995年に独自のデータベース「KEGG」の運用を開始。生物の体内で行われる代謝などの化学反応と遺伝子の関係といった複雑な仕組みを示す、斬新な情報が盛り込まれたことから、世界中で利用されるようになった。

 8千回を超えて他の研究者に引用された論文もあり、ノーベル医学生理学賞にふさわしいと評価した。金久氏は「光が当たってうれしい」と話した。


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