山海留学で町と里親側、争う方針 大阪地裁で初弁論

 鹿児島県屋久島町の町立小学校が島外から児童を受け入れる「山海留学」制度を利用した際に里親から体罰や暴言を受けてフラッシュバックなどの症状が出たとして、大阪府内の男児と母親が町と里親に計約240万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、大阪地裁(菊地浩明裁判長)で開かれ、被告側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

 町側は答弁書で「留学制度の実施主体ではなく、側面的な支援にとどまっていた」と主張した。

 訴状によると、当時小学4年だった男児は、里親の男性から拳で頭を殴られたり「ぼけ、なす」と呼ばれたりして肉体的、精神的苦痛を受けたと主張している。


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