きりたんぽ作りの季節到来 秋田の郷土料理を手作業で

秋田市の料亭「浜乃家」で作られたきりたんぽ=19日

 秋田県で新米収穫の季節を迎え、県内各地で郷土料理「きりたんぽ」作りが本格的に始まっている。秋田市の料亭「浜乃家」は19日、地元産の新米を使って手作業で焼き上げる様子を公開した。

 はちまきを巻いた男性が炊きたてのコメを臼ときねでつき、着物姿のおかみと仲居が手際よく杉の棒に巻き付けた。いろりであぶると、部屋に香ばしい香りが漂った。比内地鶏やセリ、ゴボウなどと鍋で煮込むのが、おいしい食べ方だという。

 おかみの竹島仁子さん(62)は「大雨の被害が心配だったがコメの出来も良く安心した。きりたんぽ鍋には秋の味覚がぎゅっと詰まっている」と笑顔で話した。


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