米空軍、飛行隊24%増も 中ロ対抗、冷戦期来の拡大

 【ワシントン共同】ウィルソン米空軍長官は17日、2030年までに飛行隊の数を現在の312から約24%増の386に増強する必要があるとの考えを示した。中国、ロシアとの「大国間競争」を最優先課題とするトランプ政権の国家防衛戦略に基づく措置で、急速に航空、宇宙戦力を拡大する両国への優位性を保持する姿勢を鮮明にした。

 米空軍は来年春に正式な戦力整備計画を議会に提出する方針で、実現すれば冷戦期以来の増強となる。ロイター通信によると、冷戦期の1987年の飛行隊数は401だった。計画通りに拡大されれば約4万人増員され、空軍全体の要員は約71万7千人となる計算。


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