福島県飯舘村と明治大が協定 農業や食文化の復興へ

 東京電力福島第1原発事故で一時全村避難となった福島県飯舘村が17日、農業や食文化の復興を目指し、明治大農学部・農場と連携協定を結んだ。学生のアイデアに基づいて村の野菜を使ったカレーパンを開発したり、会員制交流サイト(SNS)で村の食文化を発信したりする。

 カレーパンは、村で採れたほうれん草をパン生地に、トマトを具に使用。本年度中に村の「道の駅までい館」での販売開始を目指す。また、農家の食卓に日常的に並ぶ「農家めし」を学生が取材し、レシピなどをSNSで発信していく。

 菅野典雄村長は、若い人が避難先から戻らず、村の食文化が途絶える心配があると指摘した。


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