海自潜水艦、南シナ海で訓練 軍事拠点化進める中国けん制

南シナ海で海上自衛隊が実施した対潜水艦戦の訓練。奥はヘリコプター搭載型護衛艦「かが」、手前は艦載ヘリコプター=13日(海自提供)

 海上自衛隊は17日、潜水艦「くろしお」がヘリコプター搭載型護衛艦「かが」など3隻と南シナ海で対潜水艦戦の訓練を実施したと発表した。実任務に就く潜水艦が南シナ海で訓練するのは初。軍事拠点化を進める中国をけん制する狙いがある。潜水艦の行動は極秘とされ、一部を除いて公表しておらず、明らかにするのは異例だ。中国外務省は同日、「地域の平和安定を損なうべきではない」と反発した。

 くろしおは17日、海自潜水艦として初めて、ベトナム中部カムラン湾の国際港に寄港した。安倍晋三首相はテレビ番組で「練度の向上を図っているもので、特定の国を想定したものではない」と述べた。


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