福島第1原発で防潮堤の増設検討 東電、超巨大地震に備え追加対策

 東京電力は14日、北海道東部沖の太平洋で想定される超巨大地震に伴う津波に備え、廃炉作業が進む福島第1原発で防潮堤の増設を検討していると明らかにした。原子炉建屋の地下には放射性物質を含む汚染水がたまっており、津波による流出を防ぎ、重要設備の被害も軽減させる。

 同日の原子力規制委員会の会合で報告した。

 政府の地震調査委員会が昨年12月、道南東沖から北東に延びるプレート境界「千島海溝」沿いでマグニチュード(M)8・8程度以上の地震が30年以内に起きる確率を7〜40%と推測し「切迫している可能性が高い」との長期評価を公表した。


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