首相、日ロ国民の理解重視と強調 平和条約、北方領土巡り

 【ウラジオストク共同】安倍晋三首相は13日午前、ロシア極東ウラジオストクでの企業関係者との懇談会で、北方領土問題の解決とロシアとの平和条約締結について「両国民の理解が進み、環境が整備されることが大切だ」と強調した。北方領土での共同経済活動などの経済協力で成果を出し、信頼醸成を進めて条約締結を実現させたいとも指摘。12日に前提条件なしの年内の締結を提案したプーチン・ロシア大統領と認識のずれが露呈した形だ。

 首相発言は、日ロ平和条約締結には時間をかけて一定のプロセスを踏む必要があるとの立場を示唆した内容だ。


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