EU委員長、国際社会主導に意欲 「強力な欧州」と施政方針演説

12日、フランス・ストラスブールの欧州議会で演説するEUのユンケル欧州委員長(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は12日、フランス・ストラスブールの欧州議会で今後1年の施政方針について演説した。来春の英国離脱や国際協調を軽視するトランプ米政権を意識し、軍事、外交、経済とも「強力かつ結束した欧州」をつくり「あすの世界の設計者」として国際社会を主導する姿勢を示した。

 離脱後の英国との関係は「政治、経済、安全保障の面で極めて親密な隣人」であり続けるとして、英国との自由貿易協定(FTA)締結に強い意欲を見せた。

 軍事面では米国依存を下げ「自立性」を高めると改めて指摘。近くユーロ決済の拡大策を打ち出すと表明した。


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