商船三井、比に船員育成大学開校 自前で育成、確保へ

大学構内の演習棟「シップ・イン・キャンパス」前で談笑する商船三井の池田潤一郎社長(左)ら=12日、フィリピン・ダスマリニャス(共同)

 【ダスマリニャス共同】商船三井は12日、フィリピンの首都マニラ郊外のカビテ州ダスマリニャスで、同社初となる4年制の自営商船大学の開学式典を開いた。同社のフィリピン人船員は船員約1万7千人のうち7割近くを占め、中心的役割を担っている。自前で継続的に技術力や知識水準の高い船員を育成、確保する狙いだ。

 大学の名称は「MOLマグサイサイ・マリタイム・アカデミー」。構内には実際の船を模し、最新の船舶機器を備えた演習棟を建設し、即戦力養成のための実習ができる。

 商船三井のほか、地元の船員派遣会社マグサイサイ・マリタイムも出資し、卒業生は両社が半数ずつ雇用する。


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