米、また環境規制緩和方針 石油採掘時のメタン漏れ

 【サンフランシスコ共同】米環境保護局(EPA)は11日、石油や天然ガスの採掘に伴って大気中に漏れる温室効果ガスのメタンに関する規制を緩和する方針を表明した。エネルギー業界が求めてきた措置で、一般から60日間、意見を受け付けた後に最終決定する。

 トランプ政権は今年に入り、車の排ガス規制や発電部門の温室効果ガス削減を緩める方針を打ち出しており、相次ぐ環境規制の後退を懸念する声が強まるのは必至だ。

 環境対策を巡ってトランプ政権と激しく対立する西部カリフォルニア州のブラウン知事は11日の記者会見で「ほとんど犯罪行為。正気とは思えない」と激しく批判した。


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