2018年9月12日 05:41 | 無料公開
国立がん研究センター=東京都中央区
国立がん研究センターは11日、2011年に全国のがん診療連携拠点病院でがんと診断された患者の3年後の生存率は、がん全体で71・3%だったと発表した。3年生存率をまとめるのは初めて。継続的に分析することで、新しい薬や治療の効果を早く把握できるようになり、がん対策に活用できるとしている。
膵臓がんの3年生存率が15・1%にとどまるなど、5年生存率が低いがんは3年でも低い傾向がみられ、治療法の開発が課題として改めて浮かび上がった。高齢がん患者では、持病などがん以外の病気で死亡する例が多いと考えられることも判明。全身状態に配慮したきめ細かい治療体制も求められる。