発見男性「母親の腕の中が一番」 ボランティアの尾畠さん

藤本理稀ちゃんの退院を受け、取材に応じる尾畠春夫さん=20日午後、広島県呉市

 山口県周防大島町で行方不明になり、保護された藤本理稀ちゃん(2)の退院を受け、発見したボランティアの尾畠春夫さん(78)=大分県日出町=は20日、西日本豪雨で被災した広島県呉市でのボランティア活動後に取材に応じ、「子どもはお母さんの腕に抱かれるのが一番」と喜んだ。

 尾畠さんは、報道関係者から退院する映像を見せられたといい「(救助時より)髪が短くなって丸坊主で驚いた。人に優しく明るい子になってね、と声を掛けたい」と顔をほころばせた。

 家族の元に理稀ちゃんを帰した当時を振り返り、「おなかを痛めて産んだ子の姿が3日も見えないのはつらかったろう」と思いやった。


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