2018年8月18日 19:52 | 無料公開
仙台市若林区の荒浜地区で、東日本大震災後初めて夜間に行われた灯籠流し。水面は温かな光に包まれた=18日夕
東日本大震災の津波で被災した仙台市若林区の荒浜地区で18日、震災後初めて夜間に灯籠流しが行われた。集団移転で住宅の明かりがなくなった土地は温かな光で包まれ、集まった元住民らは失った大切な人や故郷に思いをはせた。
午後7時前、秋の気配を感じさせる涼しい風を受けて、紙や竹でできた灯籠約200個が水面に揺れた。「じいちゃん いつも見守ってくれてありがとう」「お父さん また来年」。灯籠には、亡くなった家族へのメッセージや復興への思いがつづられた。
荒浜の灯籠流しは震災前から続く恒例行事。街灯がないなどの理由から、安全を考慮して日没前に実施されていた。