宮城の被災者、竹灯籠で盆供養 神戸から届いた絆の明かり

愛島東部仮設住宅前に浮かび上がる「メデシマ アリガトウ」の文字=15日夕、宮城県名取市

 東日本大震災で被災した住民が暮らす宮城県名取市の愛島東部仮設住宅で15日、阪神大震災の被災地・神戸市から届けられた竹灯籠に明かりをともし、盆供養を行った。「メデシマ アリガトウ」の文字が浮かび上がった。

 「被災者同士で絆を強めたい」と神戸市のボランティア支援団体などが企画。仮設住宅まで竹灯籠を運び、東北の被災者と共に鎮魂の祈りをささげた。同支援団体の高橋守雄さん(70)は「住民の心のよりどころになっていると思う。今後も元気を届けたい」と話す。

 この仮設住宅には、津波被害に遭った名取市の閖上地区の被災住民らが暮らす。同地区では700人以上が犠牲になった。


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