日銀資産、GDP上回る 548兆円、大規模緩和で

 日銀の総資産が10日時点で548兆9408億円となり、2017年度の名目国内総生産(GDP)の548兆6648億円を上回ったことが15日までに分かった。総資産が直近年度のGDPを超えたのは戦後初めて。大規模な金融緩和で国債などを大量に買い続けており、資産が増大している。

 金融緩和を終わらせる「出口」で金利が上昇すると、日銀の財務が悪化する恐れがある。日銀が買い入れた国債は利回りが低いのに対し、金融機関が日銀に預けているお金への利払いが急増するためだ。市場では、資産が大きいほどダメージは大きくなり、出口戦略がより困難になると懸念する声がある。


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