軍捕らえた満州男性の睾丸検体に 北大図書館に1930年代の資料

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 旧日本軍が満州(現中国東北部)で捕らえた現地男性の睾丸を、北海道帝国大(現北海道大)理学部の教授が染色体研究の検体として使っていたことが14日、分かった。北大図書館に1930年代の資料が保管されていた。本人の承諾がないまま睾丸を摘出したとみられ、専門家は「現在と倫理観が異なるとはいえ、人道上問題がある行為だ」と批判している。

 教授は遺伝学などを専門とした小熊捍氏(故人)。

 小熊氏は満州の奉天(現瀋陽)へ出向き、軍の協力で「捕まえた匪賊の一人」の睾丸を検体とした。摘出方法は「相当重大な問題でもあり(中略)しばらくは断然口を緘しておきます」と伏せた。