九州豪雨1年でシンポ、福岡市 住民連携し早期避難を

福岡市で防災対策の専門家が開いたシンポジウム=28日午後

 福岡、大分両県で40人が犠牲となった昨年7月の九州北部の豪雨を受け、防災対策の専門家が28日、災害時の地域社会の役割をテーマにしたシンポジウムを福岡市で開いた。出席者からは、早期避難のために住民同士が連携することの重要性を訴える意見が相次いだ。

 地区防災計画学会などが主催し、約100人が参加。兵庫県立大大学院の室崎益輝教授(防災計画)は、避難指示が出ても自宅にとどまる人が近年増えているとし「コミュニティー全体で避難を進めるような取り組みが重要だ」と指摘した。


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