稀勢の里関に「激励」決議せず 横綱審議委、進退覚悟の意思尊重

横綱審議委員会の会合に臨む北村正任委員長(左から2人目)、日本相撲協会の八角理事長(右から2人目)ら=23日午後、東京・両国国技館

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が23日、東京都墨田区の両国国技館で定例会合を開き、8場所連続休場中の横綱稀勢の里関について、秋場所(9月9日初日・国技館)に進退を懸ける覚悟を示している本人の意思を尊重し、「激励」などの決議は行わなかった。

 横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「激励」の決議をする提案があったことを明かした上で「本人が、どういうふうに判断するかということが非常に大事。外からいろいろ条件をつけて、こうなら引退だとかは言うべきではない」と話した。秋場所に出場した場合の成績面での要望に関し、具体的な意見は出なかったという。


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