G20、「貿易戦争」下で開幕 融和が課題、米中紛糾か

G20財務相・中央銀行総裁会議の開幕前に記者団の取材に応じる日銀の黒田総裁=21日、ブエノスアイレス(共同)

 【ブエノスアイレス共同】日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が21日午前(日本時間同日夜)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開幕した。米中が6日に制裁関税を互いに発動し「貿易戦争」に突入してからは初の国際会議で、両国が参加。強硬策の自制や融和を引き出すことが最大の課題となるが、紛糾も予想される。一部新興国の通貨安問題も話し合う見込みだ。

 2日間の日程で、日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席した。関係国の溝が埋まらなければ、国際協調の主舞台とされてきたG20の存在意義は大きく揺らぐ。


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